「川崎を理解し心より愛そう」
2001−02年鹿川崎RC会長 岩瀬真啓 

日頃は、川崎ロータリークラブの活動にご理解をいただき感謝もうしあげます。川崎RC2001−02年度の例会テーマを「川崎を理解し心より愛そう」といたしました。飯塚プログラム委員長に、その提案を賛同していただきました。その結果、川崎の古代から現代までの歴史を18名の卓話者、18例会で実現することができました。今、哀しく思うことは、辻が花小袖の卓話者としてお招きした古江亮仁先生が昨年12月に亡くなられたことです。掛け替えない人が亡くなられ心よりご冥福をお祈りします。

 例会の回数が進むにつれ大変楽しく興味のある卓話なので川崎の歴史シリーズとして刊行することに決定いたしました。そして、市内の小中学校、図書館、各ロータリークラブにも寄贈してもらいたいということで500冊を準備いたしました。

 ぜひ川崎ロータリークラブ卓話集が、多くの市民の皆様にご愛読されることを心より願っております。

 最後に、卓話者皆様のご協力に心より感謝をもうしあげます。ありがとうございました。

 

2002年12月1日


卓話集刊行にあたって
川崎ロータリークラブ プログラム委員長 飯塚正良

あっという間の一年でした。 川崎ロータリークラブには「ノーと言わない」歴史と伝統がありまして、プログラム委員長の指名をいただき受けさせていただきました。第一回の被選理事会の中で、岩瀬会長エレクトより新年度の例会のプログラムのテーマとして、ぜひ川崎の歴史を入れてもらいたいとの提案がありました。

 簡単に引き受けたものの、どう進めていいものか悩んでいました。そこで、稲毛神社の市川宮司、地域史研究家・竹内清さんに相談、輪郭ができあがりました。当初10回程度で古代から近・現代までを鳥撤する予定でしたが、実際始めて見ると、川崎は歴史の宝庫一何と語り部の多いことかと驚かされました。次から次へと語り部(卓話者)の方を紹介いただきました。文化の連鎖といったらいいのでしょうか。例えば、伊藤佳子さん。たまたま遍照寺坂本住職から、割烹「恵の本」で最近会合があり、お女将さんが桃に大変詳しい、とのこと。桃つながりで、大師で桃がとれた頃の話をお願いしました。のりの話をしていただいた斉藤金作さんから、この頃、結婚式など祝儀の席で「大師節」が聞かれなくなって寂しいという指摘がありました。市川宮司に相談すると、多摩区生田に角田益信さんという伝承者がいらっしゃるとのこと。早速角田さんに「大師節」の一節を唱っていただきました。

 今回一番残念だったのは、10月25日卓話者としてお招きした古江亮仁先生が、2ケ月後に急逝されたことです。先生の卓話は大変ウイットに富んだもので、まさか、お話の冒頭これが最後の講演になるかも知れないといっていたことが本当になるなんて信じられない思いでした。先生の講演テープをおこしたところ辻が花小袖を評価してくれた人、全くしてくれなかった人が実名入りで記載されていました。電話で相談しますと、これはまづいということでイニシャルになった次第です。心からご冥福をお祈りします。

 卓話が始まって折り返し地点で、ブックレットとして川崎の歴史シリーズを刊行したらという声があがり、岩瀬会長に相談しましたところ、それはいいことだ。せっかく出版するなら、市内の小中学校、図書館にも寄贈してもらいたいということで、500冊を刊行することにしました。

 ぜひ川崎ロータリークラブ卓話集がロータリークラブの会員はもちろん、小中学校の皆さんや図書館に来られた皆さんの川崎の歴史副読本としてご利用いただけることを夢見ながら刊行にあたっての挨拶とします。