第3386回 例会
本日の卓話者:日本ベーシック株式会社
代表取締役 勝浦 雄一 様
演題:バングラデシュにおける自転車型浄水装置の現地化から地産地消をめざす
本日の卓話は川崎市中原区で起業された日本ベーシック株式会社の勝浦雄一様を招き、3月の「水と衛生月間」にふさわしい卓話となりました。
1月7日以来、2.5ヶ月ぶりの例会であり、会員は卓話を非常に楽しむように聞き入っていました。
バングラデシュは日本の約40%の国土に世界第8位の約1億5,600万人が居住する、世界一人口密度の高い国です。さらに、若者人口が高く、「未来につなぎたい」という気持ちでバングラデシュの問題解決にチャレンジしています。
貴社の製品である「New Cycloclean」は本来、災害時用を目的として開発され、東日本大震災でも活躍をしました。非日常の中で使用していたモノを、日常の中で使用できないかと視点を切り替えたことにより、「水が無い」毎日が非日常であるバングラデシュでの水ビジネスにチャレンジが始まりました。
2011年から始まり、今では現地工場で製作を行い、現地スラム住民のリキシャワラ(自転車タクシーの運転手)の脚力を活用して、安くて安全な水を作り出し、スラム地区の住民の衛生状態改善に寄与している。これからも、難民キャンプや、洪水被害地区での活動など地産地消を目指して活動し続けるとのことでした。