第3421回 例会

退会式
本日の例会をもって、JTB川崎支店長の高橋伸明会員が異動に伴って、退会されました。2019年3月に前担当者から引き継いで入会され、3年にわたり、親睦活動員会を中心に活躍をされてきました。異動先においても、ロータリー活動をされるとのことなので、大いに活躍されることを祈念いたします。

本日の卓話

本日の卓話者:株式会社天成 代表取締役 夏 良根 様
演題:「奥深い紹興酒の世界と日本とのゆかり」

 本日の卓話は、中国浙江省紹興市生まれで、株式会社天成を経営する一方、紹興市に海外人材として招聘され、2020年11月に紹興酒最大手である古越龍山の東京事務所代表に就任して、現在は有機農業・紹興酒ビジネスをするために日本と中国で半分ずつ過ごしながら活躍されています夏 良根(なつりょうこん)様でした。

 紹興酒は黄酒(ホアンチュウ)の一種であり、もち米を原料とする醸造酒であります。夏様が生まれた紹興地区の特産品であり、紹興は中国が生んだ文豪魯迅の故郷としても知られています。本来の紹興酒は紹興で作られたもののみを差し、それ以外の場所で作られた黄酒は紹興酒を名乗ることはできないとの事です。歴史も古く、約2400年以上前の書物に越王である勾践が、呉に攻め入る際に、長江にお酒を投げ入れる必勝の儀式をして兵の士気を高めたという記述が残っていたそうです。

 紹興酒は料理酒としても中華料理に活用され、日本のみりんとよく似ているそうです。元旦の朝には、漢方薬「屠蘇延命散」(屠蘇散)を絹袋などに入れ、みりんに浸したお屠蘇を飲む風習も日本にはあり、紹興酒と日本のゆかりは深いのかもしれません。このように歴史や背景を知ることで、さらに美味しく嗜むことができるはずです。

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